病名⋮限界オタク

一途で浮気性という矛盾

世界は、優しい。

「病名⋮ドルオタ」という名前のくせしてドルオタの欠片もない本記事。
さすがに申し訳ないので(何が?)ブログタイトルはアイドルネッサンスの「前髪」から拝借した。いい曲。みんな聞いて。

芸人さんにハマった。
ちなみに最推し(この表現で合ってる?)(不安すぎる)は和牛さんである。
和牛さんのネタを初めて見たのは2015年のM-1グランプリ。結婚式から抜け出すネタ。
川西さん演じる花嫁さんの「あるある」な設定に嫌味な感じで物申す水田くん。めっちゃ腹立つのに正論に聞こえて何も言い返せない。それが斬新で面白くて、敗退したときも残念だなぁと思っていた。M-1を見ていなかった母に「面白い人いた?」と聞かれ、「美味しそうな名前の人が嫌味なこと言うやつが好き」と答えたのも覚えている。母は「へー」という無味乾燥な返事をくれた。

そこから4年。
思春期真っ只中の私は、酸いも甘いも噛み分けた大人にはもちろんなっておらず、年1ペースでまあまあ深刻な友人間のトラブルの最中にいた。
未だに処理しきれていないドロドロな感情は、数年経ったら笑えると確信はしているけれど、その数年を平気な顔で待てるかと言われたら話は別である。
要するに落ち込んでいた。
そんな時にたまたま母が「今日M-1あるよ」と教えてくれたのだ。
少しでも笑って気分を明るくしたくて、テレビをつけた。
出演者を見てみる。
和牛の名前が無かった。
2017年のM-1グランプリも熱心に見ていた私は、ミキも出ていないことにショックを受けていた。
敗者復活戦で勝ち上がった和牛さんと、それに喜ぶミキさん。
すきだ、と思った。
和牛さんがきらきらした笑顔でスタジオに向かっていくのを見て、「だいすき」「今日一番の笑顔」とテレビに向かって呟いていた。
「内見」、最高だった。初見のときよりも何度も見た方が秀逸さが理解出来る気がする。私の頭が悪いだけかもしれないけど。

焦ったのは、ミルクボーイさんの点数が出たとき。あんなに「コーンフレーク」で笑っていたのに、冷や汗が垂れる気がした。
残っているのは、オズワルドさん、インディアンスさん、ぺこぱさん。
3組。この世の理か何かしらないけど、大抵こんな場面って、何かが起こるのだと思う。

結果が出た。
「2点差!!!!!」と叫んで倒れ込んだ。涙が出てきた。
そこで「ああ私、和牛さんがすきなんだ」と思った。Hey! Say! JUMPの「ファンファーレ!」でいう「恋だと気づいた」的な感情(そんな明るくはない)。

そこからネットでありとあらゆる情報を探った。YouTubeにてM-1グランプリで王者感が強かった「霜降り明星」と前日のエンタの神様で面白かった「四千頭身」を検索し、公式チャンネルを見つけてフォロー。毎日18時に更新されているしもふりチューブに生かされる日々。
ミキさんの漫才を見てケラケラ笑いつつ、和牛さんのことを調べると「バツウケテイナー」と出てくるからなんだと思って見てみたら尊すぎて普通に息が止まった。
アギシュ is 人生。

和牛さんがM-1グランプリを引退される、という報道を初めは受け入れられなくて。というか音声と動画を未だに見れていない時点で今も受け入れられていない。
だけど私は和牛さんがすきだ。
「漫才師」の彼らが好きで、そこが揺るがないならいつか受け入れられる日も来ると思う。実際制限時間なくのびのびやってるネタおもしろすぎてハゲそうになるし!
個人的には2015年に初めて見たときから5年連続優勝してるし!

ただ好きになればなるほど自分がペラペラファンになっていくようで死にたくなる。和牛さんの理想のファン像ってなんなんだろう。お2人の意に沿うファンでいたいのにバツウケ見る度ラジオ聴く度「漫才師」としてより「人として」好きそうになる。
川西さんにメロメロキュンキュンしてるから余計にそう思うのか。(もちろん水田さんも好き。ああもうそういうところが…と思って無限ループ。)

ここまで読んでいただけたらお気づきの方も多いと思う。私はのめり込んだら引くほど重いファンだ。
松本潤くんのことは「概念」「人生」と言い切るし
渋谷すばるくんには本気で恋をしていた。
佐藤勝利くんに泣きながらファンレター書くし、
向こうの世界で志村正彦さんの生歌が聴けるならこの世に未練ないかもと本気で思う。

その重い重いファンが、一組だけで精神保てるわけが無い。
私の愛を数値化すると1000000000だとして、和牛さんにそれ全部注いでたら可愛さ余って憎さ百倍みたいなことになりそうでめちゃくちゃ怖い。
幸いお笑い界は最高すぎるコンビが多かった。
霜降り明星さん、四千頭身さん、ミキさんは変わらず大好きで、M-1グランプリを見てかまいたちさんとからし蓮根さんが気になった。バツウケテイナーを見てアインシュタインさんとアキナさんにキュン死した。
そして。
祇園さんが最高すぎると声を大にして言いたい。
アギシュが司会という理由で録画した「オールザッツ漫才」。
私はゴリゴリのジャニオタで、ジャニーズをネタにされることがめちゃくちゃ苦手だった。
その日の祇園さんは「TOKIOにベースがいない」ネタをやっていて。
ヒヤリとしたのに、不快感は何故かなくて。
今から思えば木崎さんから同族の匂いを感じ取っていたからなのかも。
そこから祇園さんのことが気になって、YouTubeのチャンネルも登録して。
結局祇園さんは、9組目の推しになった。

結局この記事で何が言いたいかって、世界は優しいということだ。
私は毎日楽しい。
確かに友人間でのいざこざは今でも続いている。
だけど学校から帰ったらしもふりチューブが更新されている時間だし、それを見つつよしもと漫才劇場のスケジュールを調べて申し込んで、その予定を手帳に書き込んだりして。
日常生活の地獄すら笑い飛ばせるほどのたくさんの笑顔を、毎日数えきれないほどもらえている。
世界は優しかった。
案外何もかも、大丈夫な気がしている。